2025年12月22日

尾根道を楽しむ天野街道・岩室→金剛寺

秋めいてきた休日は家にいると勿体なく感じるもので、
どこでも良いので外に出かけたくなります。

今回もムスメ達とどこか遊びにと考えてたのですが、
何やら急に都合が悪くなって一転して、暇に。
どこか行ってきていいよ!って言われてもねぇ(トホホ

でも、こういう時のために
前々から温めてきた街道があるのです。
ルートと時間配分を既に調べ上げてきたもので
リュックに持ち物を詰めれば即出発できます!

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↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

ところが、ここで問題が。天候がよくない。
生憎の曇り空で昼のいっときだけ雨が降らないというので
近場で短距離な道をチョイスしてみました。

それが今回の天野街道なのです。

場所は南大阪。南海電車の金剛駅付近。
西高野街道の岩室という場所から分岐して、
女人高野とも呼ばれた金剛寺へと続く参詣道です。
距離にして9kmほど。これなら楽しめそうです。

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追分には彫の深い道標が良い味を出しています。
「あまの山」と「こうや山」の文字が見えます。
いつも思うのですが平仮名はわかりやすいですね。
きっと、彫るほうも楽だろうしWinWinです。

それはさておき、道の舗装が気になりました。
ずっと堺から続いてきた西高野街道は左、
対して、ここから始まる天野街道は右。
カラー舗装は右へと続いている・・・。

一体なぜ?

歴史的な街道では舗装を変えてることが多いですが
天野街道は古くは西高野街道だった時期もあったそうで、
高野、熊野へのメインだったという話があります。
このカラー舗装は、それを意図されたものなのか?

まさか、そこまで歴史を遡ってとは考えにくいですが、
いきなりスタート地点から驚いてしまいました。

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ハイキングの看板を抜けると尾根道です。
なだらかでアップダウンが少なく実に快適で、
小学校の遠足にちょうど良さそうな道だと思いました。

私が子供の頃を思い出せば、
山の辺の道や生駒山の山登りなど歩かされました。
ムスメは先日、海遊館に行ってきたそうです。
遠足は「遠くへ自分の足で歩いていくもの」と
勝手ながら思ってたのですが時代は変わりましたね。

とはいえ、明治時代ぐらいまでは
本当に学校から色んな場所へ歩いていっていたそうです。

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休憩所が程よい間隔で整備されていて、
信仰の道らしく石仏もあちこちで見られます。

尾根道といっても、すぐ横に住宅地が迫っています。
数段の階段を降りれば森から町といった感じです。
そこには公園もあってトイレの心配も必要ありません。

こんな感じの道だからこそ、
地元の方々の日々の運動にも使われてるようで、
何も持たずに歩かれてる人を多く見ました。
さすがに金剛寺までの通しで歩く人は少ないようですが
今の時代も生きてる街道であることを実感しました。

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ただ、今ある天野街道は新たにハイキング道として
かなり整備されたものであることを感じます。

基本はほぼ昔と同じ感じで続いているのですが、
古い地図と重ねると若干違うことが見て取れます。

たとえば、下の写真。
切通しの形状は昔からのものにも見えますが、
車を通すために広げたか新たに作ったものでしょう。

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しかも、この場所から右横を見てみると、
先ほどまで歩いていたはずの尾根が並行してるのです。
いつの間に尾根道を降りていたのか・・・。

尾根を探索してみると廃道感がありましたし、
付け替えられた形跡がプンプンしました。
(具体的な箇所はヤマレコ記録をご覧ください)

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廃道と思われる一帯

街道では時代毎にルートが変わることがありますが
ことのほか山の中は自然に埋もれていることが多く、
注意深く観察しないと気づくことは困難です。
正解か間違ってるか今となっては難しいことも多いです。

街道歩きの面白さはこういうところでしょうね。
あくまで私個人の楽しみ方ではありますが。

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穴地蔵は道標を兼ねていて地名が刻まれています。

でも、赤の涎掛けがあっては文字が見えないですよね。
昔の人はわざわざめくって見ていたのでしょうか?

それは違っていて、
赤の涎掛けは近代の風習で昔はないのが一般的でした。
だから、地名が丸見えでわかりやすかったのです。

とはいえ、赤の涎掛けには意味があって
「子どもの守護仏として信仰されていること」
「赤色が魔除けの色」であると考えられているので、
場所にはよっては昔もされていたのかなとは思います。

穴地蔵さんのご利益ですが
人間の体中のある穴の困りごとを治してくれるそうで
遠方からも訪れる人が多いとのことでした。
清掃が行き届いているのは人気の証拠ですね。

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この辺りまでくると
南大阪の田舎風情が遠くまで広がっていて、
先ほどまで見られた住宅地の姿はありません。

金剛寺が近くになれば古い集落内を歩きますが、
かつては門前町としての賑わいもあったことでしょう。

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大きな紅葉の木が植わる金剛寺の楼門。
10月のこの日は観光客の姿は私だけでしたが、
知り合いに聞くと紅葉の時期でも少ないそうで、
まさに穴場的な場所かもしれませんね。

今回の街道は約10km。
ハイキングとはいえ全然楽な部類でした。
街道歩き初心者にもおススメできると思います。

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私ごとですが次の大阪マラソンに出ることになりました。
トレーニングで街道歩きを少し復活していくつもりです。
過去に2度出てますが10年ぶりのブランクがどうでるか。
街道歩きで鍛えた足でなんとか完走したいものです。



  
posted by にゃおすけ at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大阪近辺の街道 | 更新情報をチェックする
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