住んでる人にとっては何気ない景色でも
統一感ある光景は驚くべきものがあります。
なぜ、統一感のある屋根瓦になっているのか。
皆さんが申し合わせて作った風景では決してなく、
単に瓦の産地がこの近辺だったに他ありません。
関東で大谷石を使った建築が多いのと似ていますね。
ようするに景観保存のために揃えたわけではなく、
普通に暮らした結果として町並みが揃っているのです。
現代では輸送事情などが改善されたおかげで、
様々な建物が建つようになりました。
その一方で、日本中どこへ行っても
似たような風景が増えた気もします。
まー、これはこれで良いとは思いますが、
旅行者としては地方独特の昔の風情を楽しみたいもの。
島根には、そういう風情が比較的多く残っている気がします。
まずは大田市駅。
列車乗換の90分程度ではありましたが、
駅でぼんやりするだけでは勿体ないので
少し離れた旧市街まで散歩に出向きました。
地方の鉄道は旧街道沿いに設けられていることが多く、
駅周辺が元宿場だったりするので古い集落も多いものです。
中には目を見張るような素晴らしい町並みもありますが、
これらは殆どの場合、旅行ガイドブックに載っていません。
自らの足や古い航空写真や地図であぶり出しています。
現地の人にとっては当たり前な光景も、
旅行者にとっては何もかも新鮮に映ります。
たかが散歩です。されど散歩です。
昔は賑わっていただろうなと想像したり、
古い建築を見て懐かしさを感じたりしてると
90分の乗換え時間があっという間です。
旅では極力チェーン店には入りません。
それこそ住んでる場所と変わらなくなってくるからで
カフェでも個人経営の店を選ぶようにしています。
そこでの会話がまた楽しい!
まー、大阪の地元でも同じことをやってるのですが、
それだけに違いがよくわかるから面白いものです。
続いては、黒松で下車。
山陰本線では珍しく普通が朝は1時間毎だったので
車窓を眺めながら降りるのを決めた駅でした。
駅から一歩出ると戦前を思わせる光景がありました。
ここは山陰道の間の宿的な感じだったのですかね。
海にも近く、浜辺でのひとときも楽しいものでした。
車だと通り過ぎてしまう町でも
鉄道だと列車の合間があれば思わぬ発見があります。
昼は歩いても誰もいないように見える町でも
朝は地元の人が家の外に出て井戸端会議してたりと
町がいきいきしている光景を楽しめます。
でも、よくあることとして
普段見かけない人を見ると怪訝な顔をする方や、
防犯対策で「こんにちわ」と声をかけられたりします。
ま、これは街道歩きでもよくあるので免疫があるのですが、
こういうことがあるから町歩きが苦手な人もいるでしょうね。
そういう時はこちらから「おはようございます」とか
挨拶をしかけてみるのも一つの手です。
続いて江津駅近くの江津本町の町並み。
江戸時代においては江の川舟運や北前船の往来で
大森銀山に次ぐ石見第二の賑わいがあったそうで、
石州瓦を使用した立派な建物が軒を連ねます。
「江津本町甍街道」として観光売り出し中っぽいですが、
町を歩いていても観光客らしき姿はゼロで驚きました。
前日に温泉津の人に聞いても知らないと応えがあったので
知る人ぞ知る的な町並みなのかもしれないです。
「甍」は”いらか”と読みます。
瓦葺きの屋根や棟瓦を指す言葉だそうです。
甍を入れた意図はなんとなくわかるのですが・・・。
ちょっと固すぎやしませんかねー。
例えば「江津本町いらか街道」にするとか
まー、皆さんが読めるほうがと思ったりします。
続いての浜田では10キロ歩きまくってきました。
まずは歴史資料館に寄って話をお聞きしたのですが、
私「城までどのルートで行こうか迷っています」
私「出来たら古い町並みがある場所がいいのですが」
係「古い町並みあったかな・・・」
と、地元をよく知る方でもわからない印象でしたので
適当に川沿いを歩きだしたのが失敗でした。
歩いてると川向うに古い建物が!!ってなりました。
失敗と書くとかなり語弊がありますが、
旅先での時間は貴重なので効率よく巡りたいもの。
結局は引き返して川向うに行ったのですが、
出来るなら最初から川向うを歩きたかった。
でも、引き返したからこそ出会う景色もあるので、
失敗と思うのは人それぞれで一概には言えません。
もし、あの時「旧市街はどの辺りですか?」と聞けば、
即座に答えが返ってきたはずです。
自分にとって古い町並み=妻籠のようなものではなく、
昭和の建物が密集してるだけでもそう認識しています。
この辺りは人によって認識の差が大いにあると思うので、
今後は尋ね方に注意していきたいところです。
そうそう、資料館で教えて頂いた外の浦の風情が最高でした。
北前船の寄港地なんですが派手さはないものの、
静かな入り江で良港だった雰囲気がたまらなかったです。
若干遠かったのでレンタサイクルしても良かったのですが
観光協会の名前が書かれたりすると観光客感満載で
自分的には少し苦手なんですよね。(浜田のは知らないけど)
最終日は午前中のフライトだったので
折角ならと始発で出雲大社に向かいました。
たしか4、5回は訪れているので慣れたものですが、
稲佐の浜までの町並み散策は初めてだったので新鮮でした。
出雲大社前駅の駅舎はステンドグラスもあり特長的です。
今では珍しい発車直前になっての改札開始なので、
待合室は列車を待つ人でいつも賑わっています。
なので、誰もいない駅舎を撮るのは難しいのですが、
早朝はそれが可能だったのでラッキーでした。
実は当初の予定では天気が悪そうだったので
空港バスに乗るギリギリまで宿にいるつもりでした。
1人旅はこういう柔軟な感じでいけるのが良いですね。
家族旅と違ってちょっと贅沢も出来ますし(笑
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